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え…漫画じゃないの?アメリカの郵便配達員たちがメッチャ犬に噛まれてる!

コラム
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古いコメディ映画のお約束? 本当にマンガに出てくるようなお話ですが、アメリカの現実は切実です。日本ではあまり馴染みがありませんが、郵便配達員が飼い犬に追いかけられるシーンって、不思議とどこかで見たような感じがしませんか? 映画でしたっけ。漫画でしたか…?
(トップの画像はNational Dog Bite Statistics Interactive Map

【米国いぬニュース】2018年に郵便配達員が飼い犬に噛まれた事故の数、なんと5714件!

アメリカで犬の咬傷事故に遭いやすい人たち

一番噛まれてしまうのは子供たちです。次が高齢者。そしてその次に来るのが郵便配達員です。「いきなりジャンルが違うけど!?」ってツッコミたくなる順序ですが、まちがいなく郵便配達員なんです。子供、高齢者…青年中年とかじゃなくて、いきなり郵便配達員(笑)

笑いごとじゃなくて大変ですよね。アメリカの郵便配達員って…。

USPSのサイトには「噛まれないためには」のような配達員向けの情報が掲載されてるのですが、配達員側が気を使わなくてはいけない状況って大変です。この辺りも日本の状況とはちょっと違うのかな…。

【アメリカ合衆国郵便公社(USPS)の調査によれば、2018年に犬の咬傷事故の件数は郵便配達員だけで5,714件です。これって恐ろしい数字なのですが、ご想像できます?

こうすると分かりやすいです。

日本は全体で約4300件、アメリカは郵便配達員だけで約5700件

日本の環境省の最新統計「犬による咬傷事故件数(平成29年)」によると、2017年度は合計4,316件でした。では、アメリカの合計はどうなっているでしょう。

アメリカ疾病予防管理センター (CDC)の調査によると、米国では毎年約450万件の犬の咬傷事故が発生しています。

450万件!

アメリカの人口は3.27億人なので…毎年70人に1人ぐらいは犬に噛まれているという計算になります。調査方法が違うのかもしれませんが、どう考えても事態の深刻さは日本とは比べ物にならなそうです。日本は27800人に1人の割合です。

日米の咬傷事故件数の違い

統計の取り方に差があるにせよ、この違いを生むのはたった一つの違いです。もうこれは結論です。

「日本には日本人の心がある」

日米の犬の事故の具体的な状況を見比べていてそんな結論に至りました。ほんとうに出発点はこころがけだけの違いだと思います。日本と他の国の違うところ。この意味は言葉にして具体例を挙げなくても私たちにはわかりますね。

日本の平成元年の咬傷事故件数は10,777件でした。ペットの数が増えているのにも関わらず、平成の間にも事故件数は半減しています。人と犬が共存できる社会を令和にも引き継ぎましょう。子々孫々へ。

(関係ありませんが、いよいよ日本の人口は減ってきましたね…。2018年の日本の人口は1.245億人、アメリカは増え続けて3.272億人です。2018年段階で2.62倍

アメリカでもっとも人を噛んだ犬種

真っ先に出てくるのが超小型犬の「チワワ」だったりします。こんなのを見ていたら『ええっ!うちの子ぜったい噛みませんよ!?』と言いたくなってしまう人もいますよね。チワワ飼いにとっては辛い話です。でも、これも一つの現実です。

チワワの姿は小さくて可愛いので、ついつい甘やかされてしまう傾向があるのかもしれません。でもチワワとは言えども、本気で噛みついたら動物の肉を切り裂いて骨を噛み砕くほどの丈夫なアゴを持ってます。

だからこそチワワにもきちんとした「しつけ」が必要なのですが、日本の犬の飼い主さんには「何を当たり前なことを」なんて言われてしまいそうです。でもほんとにチワワに限らず全ての犬種に当てはまる大事なことですね。

その他の事故を起こしやすいと言われる犬種

アメリカの統計情報を見ていると、危険な犬として色々な犬種が挙げられています。ニュースなどで有名になってしまった「ピット・ブル」をはじめ「ロットワイラー」や「ブルテリア」や「ブルドック」、「ボクサー」、「ジャーマン・シェパード」。

闘犬やオオカミに近いと言われているような犬種には生まれ持ってのアグレッシブを持っていることが確かにあるかもしれません。実際にほかの犬種と比べて咬傷事故を起こしやすい傾向もあるでしょう。

でも、事故が起きるかどうかは最終的に飼い主としてのあり方にかかってることは間違いありません。米国の事故においては、飼い主の心構え一つでほとんど全ての事故は防げたはずです。

「オーストラリアン・シェパード」、「チャウチャウ」「ラサ・アプソ」 、「ジャック・ラッセル・テリア」、「パピヨン」、「ペキニーズ」、「コッカー・スパニエル」、「ドーベルマン」、「サルーキ」、「ダックスフント」、「シャー・ペイ」…etc.

事故を起こした犬種を並べるときりがありません。おそらく年間450万件ともなると、全ての犬種が咬傷事故を起こしていることになります。大型犬になると体も力も強いので、事故が起きたときの被害も必然的に大きくなってしまいますね。小型犬でも痛々しい事故がたくさんありました。

環境省による統計「日本の犬の咬傷事故」

実際に統計を見て考えてみましょう。少しだけでも意識してみることは、犬の飼い主として意味のあることだと思います。

犬による咬傷事故状況(全国計:昭和49年度~平成29年度)

犬による咬傷事故状況(都道府県・指定都市・中核市)

平成29年度の咬傷事故件数は4,316件です。

咬傷事故を起こしているのは飼い犬か野犬か

そのうち野犬の被害は41件です。ほとんどの事故を飼い犬が起こしていることが分かります。

被害者は誰か

被害者のうち、飼い主・家族が236人。それ以外が3,939人です。ほとんど家族以外の人が被害に遭われていることが分かります。

事故発生時に犬はどうしていたか

発生時の犬の状況としては、放し飼いで1,031件(23.8%)の事故が発生しています。犬を必ずつながなくてはならないルールの必要性がここからも理解できます。

大事なのは次です。

けい留して運動中に1,377件(31.9%)の事故が起きています。リード等に繋いで運動中に発生した事故の方が、放し飼いよりも多かったのです。

発生時の被害者の状況

通行中が最も多く2,104件(48.7%)でした。

まとめ

「リードで繋いだ愛犬と運動中に、通行している他人を噛んでしまう事故」

放し飼いは論外ですが、今、日本の普通の飼い主が注意したい犬の咬傷事故はこういう事故です。あらためて気をつけたいですね。

ペットの先進国はどうでしょう。

時間が取れなくてササっと書いてしまいましたが(コペリ家、病人だらけで…)イギリスやドイツなど色んな国と比較してみると新しい発見があるかもしれません。

人と犬の良い関係のために。

最後までお読みいただき、ありがとうございました(^^♪