体が小さくてマズルの短いタイプのチワワは大事に大事に

犬のニュース
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日本のチワワの姿が全く変わってしまった。1970年代。日本でロングコートチワワはもちろん見たことがありませんでしたが、最近は短いマズルのチワワがあまりに増えすぎていると思う。70年代当時に日本にいたチワワたちの見た目は60年以上前のアメリカの女優たちの写真と一緒に写ってるチワワと似ています。全てスムースコートチワワですね。ずっとチワワを見ていると顔つきまで全く変わってしきているので時代を感じます。

小さすぎる子、マズルの短すぎるチワワのリスク

マズル、口とお鼻の短いタイプのチワワで、特に体のとても小さい子は大切に育てなくてはいけません。とても可愛いからと近年急に人気が出てしまったことから無理のある骨格で生まれる子が増えてしまったからです。チワワの可愛らしさは決して見た目や大きさだけではありません。

マズルを必要以上に短くなるように交配されて生まれた子は、産まれた時から健康上のリスクを抱えている可能性があります。頭部や呼吸器に循環器、最悪の場合命に係わるリスクを背負って生まれてくる子がいます。小さくて可愛らしすぎるチワワの赤ちゃん。一度抱かせてもらうと手放せなくなるほど可愛いものですね。でも新しくチワワを飼おうと考えている方はその辺のリスクについての理解も必要になってくると思います。

チワワの平均寿命は長いです。20歳近くまで長生きする子がたくさんいます。でもこれは私の経験上のイメージなのかもしれませんが、小さな体の子はとても短命な子が多いような気がします。2歳とか…5歳とか…。とても小さな体の子で20年近く生きた子、ケガも生まれ持ってのリスクもなく健康に暮らせた子をあまり知りません。短命だったけどきっと幸せだったチワワさんはたくさん知っていますが、病気を抱えてしまった犬と暮らしていくには大変な負担も覚悟しなくてはいけません。

鼻の短いチワワの人気は日本だけ

ここで書いていることは、英語圏では当たり前に目にすることができる情報です。

鼻ぺちゃのチワワのルックスは魅力的です。成長してもまるで子犬のままような外観。赤ちゃんのような表情。舌を出した可愛らしい顔。

近年、日本では鼻の短いチワワを見る機会がとても多くなりました。小さな体つきで鼻の短い両親から生まれたチワワは、日本のペットショップでは高値で取引されます。高額でもすぐに売約済みとなるので、売れるから繁殖ということが繰り返されているように思います。

鼻ぺちゃチワワの可愛らしさはSNSやペット雑誌など様々なメディアで次々に取り上げられているので、日本ではこれから益々ブームの広がりを見せることでしょう。一方、ペット先進国では、こういったブームは起こりにくくなりました。

まず、動物愛護先進国と言われる国々には、日本のような形態で運営されているペットショップがありません。犬の繁殖についても日本より議論されることが多いです。「健康な犬種か、または雑種を選ぶべき」「見た目よりも犬の健康こそが優先」。今の日本の鼻ぺちゃチワワの状況は、イギリスやドイツなどでは議論の的にされるはずです。

例えば、イギリスの獣医師会などは何年も前から「短頭種の犬自体を購入することをやめるべき」だと繰り返し訴えています。その理由は「犬たちを苦しめることになるから」とまではっきりと言及しています。

最初はヨーロッパでもブームとなったパグやフレンチブルドッグを対象にしたお話でした。英国ケネルクラブの情報によれば、2007年のフレンチブルドックの登録頭数は692匹。短頭種ブームの到来により、2016年には21,470頭にまで登録頭数が急増。わずか9年という短い期間でです。

パグやブルドックは人の手で品種改良された犬です。遺伝的にたくさんのリスクを生まれた時から背負っています。短いマズルの犬たちが生まれ持った多数の健康リスクに無知だった飼い主たちは、普通の犬のように短頭種の犬たちが遊びまわれると誤解していました。結果、獣医師会がこういった警鐘を鳴らすまでに至ったのです。

日本では残念ながら、まだまだ人気や見た目が優先のように思えます。品種改良の繰り返しによって生まれた鼻の短いチワワたちは、短頭種同様のリスクを背負って生まれてきます。

私が言いたいことはたった一つ。

「よく知って、よく考えて、大事に大事に育てて欲しい」ということ。

ペットショップのアイドル犬

少し考えさせられることがあって熱帯夜のなかモヤモヤと過ごしています。この子は「当店のアイドルチワワ」。飾られた特別なケージと高級な値札。高すぎる値段。売りは鼻ぺしゃと超ミニサイズ。ギャラリーに溢れかえるお客さん。次々に抱かせる店員さん。
小さすぎる体。小さすぎる足。短すぎるマズル。荒れた呼吸音。離れすぎた目。大きすぎる大泉門。目は虚ろ。大人しすぎる4か月のチワワ。すぐにお家は見つかると思う。でも素人目にもチワワと犬を30年以上見てる私には少し熱くなるような気持ちと、とても冷たくて悲しい言葉が浮かんできました。大事に大事に大事に大事に育ててあげてほしい。

犬を選ぶのはいつでも難しい

家族に迎えるチワワを探していました。犬種だけでもたくさんの選択肢がありますが、チワワと決めてからもこの子だと思える子に出会えるまではまだまだ時間がかかりそうです。

犬を選ぶときには自分の子供の将来を考えるように、その子と家族の未来の姿をいろんな形で想像してみます。どんな楽しいことがあるか、またその逆があるか。どんな犬を飼っても愛犬が突然病気になることはいつでも起こりえます。でも病気やケガのリスクが高いことが最初から見えている子を自信をもって迎えることが私にはできません。救えなかった子たちの悲しい思い出が蘇ってくるからです。もし私ではなくもっと優れた飼い主さんに巡り合えていたらと。

売れるものを作る生産者と商品を売る販売者。これだけ売れるから、今でも無理な交配が行われているのでしょうか。ブームで犬を選ぶ人が私はあまり好きじゃない。犬を買う人も考えなくてはいけない時代になりましたね。