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ホウ酸水ケア歴20年!犬の涙やけ対策

犬の涙やけケアはホウ酸水とフード選びが基本 コラム
犬の涙やけケアはホウ酸水とフード選びが基本
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獣医師のすすめで愛犬にホウ酸水ケアを始めて20年経ちました。ネットでは「涙やけ」と言えばホウ酸水が一般的になってきましたが、まだまだ知らない方も多いようです。愛犬の涙やけに悩んでる方はぜひホウ酸水をチェックしてみてください。

チワワのコペリも本当は酷い涙やけ体質なのですが、おかげさまで目元をキレイに保てています。汚れた状態からスタートすると時間はかかってしまいますが、毎日のお手入れと一緒に根気よく続けるだけでだんだん汚れが目立たなくなってきます。綺麗になった後は、色素が沈着する前に適度にケアできると、コペリぐらいの状態は維持できると思います。

ホウ酸水の材料はご近所の薬局やドラッグストアで購入できる「ホウ酸」と「精製水」だけ。市販されている犬猫専用の涙やけ除去剤よりコスト面でも手軽です。

ホウ酸水の作り方と使い方

まずホウ酸と精製水を用意します。ホウ酸水の材料はこれだけ。一般的な薬局やドラッグストアーで簡単に手に入ります。あとは作ったホウ酸水を入れる容器と、汚れをふき取るためのコットンを用意すればすぐに開始できます。

ホウ酸水ケアに必要な4点を用意

①ホウ酸

薬局やドラッグストアでどこでも購入できるような一般的なものです。通販でも入手できます。目の洗浄・消毒に使う洗眼薬として使われるものなので、消毒用品や目薬コーナーなどに並んでることが多いです。分からなかったらホウ酸を探していると言えば通じます。

3g入りの個包装のものを選びます。量や使い方を間違えると大変ですので、3gずつ包装されているものが安心で使いやすいです。

お値段は画像の3g×18包のもので200~300円程度。

②精製水

水道水ではなく不純物の少ない精製水を使ってください。こちらも薬局やドラッグストアで簡単に手に入ります。

100円~200円程度で買えます。

③容器

煮沸消毒など滅菌できて密封できる蓋つきのものが好ましいです。ダイソーやセリアなど100円均一のボトルでもOK。使いやすいものを選んでください。

1包(3g)のホウ酸で2%以下のホウ酸水を作ります。ホウ酸3gに対して精製水150mlで丁度2%になるので容器の容量は150ml以上のものを選びます。

④コットン

衛生的で使いやすいのが普通のコットン。綿棒や球型の脱脂綿よりも化粧用のコットンのほうが涙と汚れを拭き取りやすいので使いやすいと思います。※ティッシュやペーパータオルは目を傷つけやすいので避ける

ホウ酸水の作り方

①精製水を約60度に温めます。

②1包(3g)を150mlの精製水に溶かします。濃度2%のホウ酸水になります。容器はあらかじめ良く洗浄して煮沸消毒しておきます。※濃度は2%以下を厳守してください

③冷めたら使用できます。

④密閉して冷蔵庫で保存してください。

ホウ酸水ケアの拭き取り方

脱脂綿やコットンに浸して、目の周りの目やにと涙を毛並みに沿ってぬぐうように汚れを拭き取ります。その際、瞼や眼球を傷つけないように十分に注意してください。

涙やけ対策の基本は、根気よく涙を拭き取り、新しい涙やけを作らないこと。沈着した汚れはすぐに落ちるものではないので、少しずつソフトにケアする必要があります。

「どのぐらい拭けばいいのか?」というのは、汚れ具合や範囲にもよるので一概には言えませんが、ゴシゴシやる必要はないと思います。ホウ酸水で湿らせたコットンで軽くふき取る程度でも次第に汚れは落ちてきます。

Tear stains(涙よごれ):涙の成分が変色した赤茶色の沈着。この変色には酸化と細菌の繁殖が関わってるといいます。ホウ酸水の「殺菌作用」と「防腐作用」が細菌の繁殖を抑えて変色を防ぐから新しい沈着を防げるのかも。錆びのように染みついた汚れはなかなか落ちないから根気よくゆっくり落としましょう。

コペリのように汚れが落ちた状態からは涙で濡れている部分を「チョンチョン」と拭くぐらいで十分だと思います。水拭きや乾拭きだけだと拭き残りの涙が少しずつ毛が茶色く染まってしまうので、気づいたときにホウ酸水をつけて拭き取ります。

ホウ酸水ケア以外に家庭でできる涙やけ対策


涙やけは涙が過剰に流れ出ることで起こります。涙が流れ続けてしまう症状(流涙症)の原因は多岐にわたるので、まず専門家である獣医師さんに相談して根本的な原因を明らかにすることも大切。

食生活の改善

本来、健康なはずの愛犬の場合は食生活の改善で涙やけが軽くなる場合があります。食物アレルギーや添加物の多い粗悪なドッグフードが原因で引き起こされる場合も少なくありません。涙やけが気になる愛犬には鼻涙管を詰まらせやすい食品はできるだけ避けるべきです。

私がホウ酸水ケアに出会ったころ飼っていたパピヨンの涙やけの原因は食物アレルギー。ドッグフードの変更が涙やけ改善の出発点になりました。デリケートな犬は涙やけ以外にも合わない食べ物によって色々な体調不良を引き起こすことがあります。アレルギー体質の犬ならなおさらドッグフードには気を使わなくてはいけません。

【涙やけ】とドッグフードの感想

毎日食べるものだからドッグフードの種類によって犬の様子は本当に変わってきます。食いつきはもちろん、栄養や消化吸収に違いがあれば体つきや毛並みにも違いがでてきます。ホウ酸水で涙やけ対策をしながら食生活についても見直してみてはいかがでしょうか。

最近コペリは犬友達のおすすめで「モグワン」というドッグフードを食べています。皆さんとっくに試してるかもしれませんが、このドッグフードの評判はいいですね。夏からホウ酸水ケアはあまりしていなかったんですが、コペリの涙やけは良い感じです。やっぱり何もしてないと少し跡がついてきてしまいますが悪くないですね。SNSの写真を見ていただくと分かりやすいかもしれません。

噂には聞いてましたが、モグワン選んでる皆さんは結構そうなんですか?

グレインフリー・生肉使用!
プレミアムドッグフード『モグワン』

これです。毛並みの白も何となく映えるようになった気がします。毎日外で遊んでいるとどうしても白い毛がくすんでくるのですが綺麗なんですよ。最初は冬毛への抜け変え時期に思いました。「あれ?こんな白だったかな」って。写真の練習を始めたばかりなので嬉しいです。

モグワンいいかもしれません。検証のため、もうしばらく続けてみる予定です。

気になるホウ酸水の毒性について

wikipediaによるとホウ酸の毒性は人体に対しては食塩程度。半数致死量(LD50)が体重1kgに対して5 gです。半数致死量というのは、その量を投与された人の半数が死んでしまうという数値です。60kgの人間の場合は300gという大量のホウ酸を投与されると50%の人が亡くなります。

ホウ酸と言えば殺虫剤のホウ酸団子のイメージもあるので、こういう書かれ方を見ると怖くなる方もいると思います。犬猫のホウ酸団子の誤飲が問題になりますが、体に入るホウ酸の量のケタが違います。

結論から言うと、2%以下(ホウ酸3gに対して水150ml以上)という濃度を厳守して、正しい使い方をすればホウ酸水ケアは安全と言えます。もちろんチワワなど体重2kgほどの小さな犬種にホウ酸1袋(3g)を口から飲ませたりしたら命に関わります。ホウ酸水を直接舐めさせたり誤飲させることにも注意が必要です。

ですが、涙やけのホウ酸水ケアで1度に使うホウ酸の量はとても少量です。コットンに小さじ1杯(5g)のホウ酸水を浸し使用してもホウ酸の量は0.1g。投与するのではなく、汚れた毛につけて拭き取るのですから愛犬の体に入るホウ酸の量は微量です。ホウ酸水ケアを行った最後に乾いたコットンで目の周りを拭き取ればさらに体への影響は少なくできます。傷口や口元を避けて使うとより安心です。点眼などは避けたほうが良いでしょう。