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犬の目が可愛いのは計算っ!?人間の心を惹きつけるためにワンコたちは進化した「子犬の目」を使っている

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みなさんのワンコは何かをお願いするときにどんな顔をしますか?

きっと目を大きく開いて上目遣い。まるで「子犬のような目」をして飼い主さんの顔をじ~っと見つめて思いを伝えようとしますね。

犬が目を使って人とコミュニケーションを取ろうとすること。犬を飼っている人なら誰もが知ってます。

「お願いします…抱っこして下さい、あれ取って下さい、お散歩つれてってください…」

「おやつ下さい…もっともっと下さい(笑)」

切なげで悲しげなあんな表情でお願いされたら、人間の私たちは断りにくなってしまいます。だって可愛いですから。

さて、犬と暮らしていればお馴染みのあの表情。

やっぱり特別な進化が隠されていたことが最新の研究で明らかになりました。

「子犬の目」をするための犬の進化

6月17日の米科学アカデミー紀要(PNAS)に”Evolution of facial muscle anatomy in dogs” 「犬の顔面筋の解剖学的構造の進化」という研究論文が掲載されました。

この研究では「犬には眉を上げるための2つの特別な筋肉がある」ことが分かりました。この筋肉のおかげで犬は人をうっとりさせるような子犬の目の表情を作れるようになったんです。

この筋肉は犬だけにあり、オオカミにはないことも分かりました。

人間と犬が暮らすようになってから33,000年以上の月日が流れています。この間に犬たちは先祖であるオオカミから体と行動を変化させて、今のような人間のよきパートナーとして進化してきました。

犬が他の動物より優れている能力の一つには「人の表情を読む力」があります。犬は人間のポジティブな感情とネガティブな感情を表情から区別することもできます。知能の高いチンパンジーでさえ犬のように上手に表情を読むことができません。

目と目を見詰め合うコミュニケーション。

犬は人間の表情から気持ちを汲み取れます。そして犬の方からも表情を作り人間に気持ちを伝えられるということが解剖学的な研究からも明らかにされたのでした。

子犬の目と計算ワンコ。

しつけで要求吠えをしないワンコも「子犬の目」を上手に使います。

飼い主さんがあの目を見ていると、幸せホルモンのオキシトシンが分泌されて強制的にハッピーな気持ちにされてしまいます。

実は、この反応、人間の母親が赤ちゃんを見つめる時と同じぐらい強力なんです。

見ていると自然と赤ちゃんを「守ってあげたい」という気持ちになってしまいますので、抵抗するにはとっても手ごわいです。

「あぁ・・・そんなに見つめないで、逆らえないから!」

ワンコがそれを知っていてやっているとしたら、あの可愛い表情もまさかの計算!?

もしかしたら犬はワンワン吠えて要求するよりもジーっと見つめてた方が、飼い主さんが自分の意思に従ってくれる可能性が高いことを知ってるのかもしれません。

先の論文では「人間が表情の豊かな犬を選択的に飼いならしてきた」という仮説を立ててますが、私は逆もあるのかななんて思います。

「表情を豊かにして人間に可愛がられるぞっ♪」って(笑)

犬以外の他の動物たちも幼い頃はみんな可愛らしい赤ちゃんのような顔立ちをしています。ところが、ほとんどの動物は大きくなるうちに幼さが次第に失われてしまうんですね。

だけど犬だけはずっとあどけない子供のような無邪気な表情が残ります。

オオカミの大人を想像してください。引き締まった野生の表情からは険しさを強く感じます。子オオカミのような甘えた表情はありません。

オオカミに似てるシベリアンハスキーはどうでしょう。大きくなると他の犬種よりもちょっとだけ険しい顔に見えたりしませんか?

そうなんです。今回の研究でも分かったことなのですが、他の犬にある眉を上げるためのあの二つの筋肉のうち一つがシベリアンハスキーには無かったんです。

「おぉお!」って思いませんか? 「やっぱりね!」って

ハスキーは古代犬と呼ばれるぐらい古い犬種。他の犬種よりその点でもオオカミに近いのかなぁ。

だからこそハスキーのお顔は、やっぱりカッコイイ!

オオカミっぽいままで人間と仲良しなんて素敵でしょ~。

私の勝手な思い込みかもしれませんが、ハスキーが好きな人のイメージは自然を大事にしてる人。大らかで優しい。たくさんの犬種の中から大自然の親友であるシベリアンハスキーを家族に迎えた人。大好きです。

もちろんハスキーさんも、子犬の目を使います。

科学の人は、犬たちは人間を自分の意志に従わせるために「子犬のような目」を使う。何て言うけれど、こんな言い方はちょっとヒドイよね。

でも、思い当たるところは無きにしも非ず?(笑)

コペリが子犬の目で「遊んでください」って言う時には、いつも遊んでしまっているかもしれない飼い主でした。