現在フォロワー37.9千人。Instagramで人気の子犬ワンディちゃん。
オーストラリアの迷い犬のはずだったのですがDNAを調べたらなななんと!?
ディンゴだったのです。しかも純血100%ディンゴ!
超希少!純血ディンゴのワンディちゃん。
とっても可愛い。
オーストラリア南東部のビクトリア州。ワンディが発見されたのは田舎町の民家の裏庭だったそうです。発見されたときには背中に傷跡。鷹とか鳶みたいな猛禽類に狙われて、裏庭に落とされたのかもしれないんだって。最初は小さかったから、子犬とか子ぎつねじゃないかって言われてたんだって。
不思議ですよね。ディンゴって成長すると柴犬や日本犬みたいなお顔立ちになるんですよ。日本犬とも巡り巡って共通の祖先だったりするのかな。
100%純血のディンゴって珍しいの?
珍しいです!
まずディンゴというオオカミのような動物ですが、大きさは大体シベリアン・ハスキーを少し細身にしたぐらい。オーストラリアでは一番大きな肉食哺乳類です。オーストラリア大陸と周辺の島にしか棲息してません。
一説によると先住民アボリジニーのご先祖によって数千年前に東南アジアから連れてこられたものが野生化したと言われています。詳しいことは今もまだ分かっていないのですが、そういうわけでディンゴは犬と同類視されてることが多いです。
分類上はタイリクオオカミの亜種。【タイリクオオカミ】→【イエイヌ、ホッキョクオオカミ、ディンゴ】のように枝分かれします。
最近ではオオカミと犬の違いについての新しい事実が次々と明らかになってますから、ディンゴが犬かどうかはっきりする日は近いかもしれません。(例えば ”オオカミとイヌの目の筋肉の違い” 等)。
11月11日の最新のインスタグラム、ディンゴのワンディちゃん
ね、私たちにもなじみ深いお顔付だと思いませんか。
純血のディンゴが少ない理由は?
ディンゴはそもそも犬なの?そうじゃないの?というお話は置いといて、どうして純血種のディンゴがそんなに珍しいのでしょう。
ディンゴは犬と交配できてしまうのです。
先住民アボリジニーの時代から長く長くディンゴたちは純血種を維持していたのですが、ヨーロッパからの植民が始まると、海外からたくさんの犬が持ち込まれました。野良犬になった犬とディンゴの間の雑種化が進み、純血のディンゴは希少種になってしまいました。
確か10年前ぐらいの調査で、少なくともディンゴの80%ぐらいが混血という結果だったと思います。このまま保護できず野犬と交配が進んでしまうと絶滅してしまいます。
野生のディンゴ
犬は人と暮らすけど、ディンゴが本来暮らすのは野生の世界。
この姿を見てしまうと何とも言えない気持ちになりますね。
保護施設の方々は、ワンディのような純血ディンゴの血統を守りながら、いつかディンゴたちの安心して暮らせる生息地を確保したいんだって。がんばって欲しいな。