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【犬のニュース】タイ湾の沖合220kmの漂流犬、自力で海上石油プラットフォームに泳ぎ着くことに成功!

コラム
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タイで話題の漂流犬のニュース「4月12日、どこで海上に落ちたのか、疲れ切ったこの犬は海岸から220km離れた石油プラットフォームに自ら泳ぎ着きました」。「Boon Rod(恩恵、救われた者)」「Survivor(生存者)」と呼ばれた漂流犬のお話です。

【バンコクポスト】Oil drilling team praised for rescuing dog from sea(2019年4月13日

漂流犬を発見したのは石油掘削船作業員のVitisak Payalawさん。やや穏やかな午後の波間に何かが見えました。波打つ水と…泳いで向かってくる犬の頭!?

ビックリしたでしょうね。だってそこは陸から220kmも離れた海の上の石油プラットフォームなんですから。もう少し風が強くて海が荒れていたら、彼らはこの犬を見つけることができませんでした。

この子は漁船から転落したのか、自分で海に飛び込んだのか。

犬は石油プラットフォームに泳ぎ着くとポールにしがみつきました。その後は、鳴きもせず吠えもせず下の動画のように甲板の下の柱にしがみついてただただじっと体を休めているのでした。

「疲れたねぇ・・・」

Vitisak Payalawさんの投稿 2019年4月12日金曜日

こちらがVitisak PayalawさんのFacebookにアップされた動画です。彼のアカウントにて救助中の様子や、救助後の犬の姿、元気になったその後の様子などの写真を見ることができます。ぜひチェックしてみてくださいね。https://www.facebook.com/vitisak

作業員たちは彼の救出方法を模索していました。風と波は再びこの犬を海に押し流してしまうかもしれない。ついに作業員たちは彼の首の周りにロープを結ぶ決意をしたです。

時間との闘い。犬の救助は無事に成功しました!

疲れ切ったブーンロッド。

塩水にまみれて、喉が渇いて、お腹がすいて。

優しいみんなにお世話してもらうとブーンロッドはスヤスヤと眠りにつきました。

疲れ切っていたブーンロッドの体調は、ミネラルサプリメントを摂取するとだんだん回復していきました。元気になったブーンロッドはとても綺麗な犬ですよ。

この物語がFacebookをはじめ多くのオンラインメディアでシェアされると、ネットユーザーからは多数の感謝と称賛の声が寄せられました。

沖合220kmの奇跡的な救出劇

人が海岸から220km離れた海上で漂流することになったら。これは本当に絶望的な状況です。コペリの飼い主は1級小型船舶操縦免許を持ってるのですが、この距離で海に投げ出されるなんて想像するだけで恐ろしいです。

一級小型船舶操縦士は全ての海域で航行できるということになってますが、単独で航行できるのは海岸から100海里(約185km)。このワンコはそれよりはるか先の海で漂流していたんです。「一級船舶もってたら100海里行く?」そんな怖いところ行くわけないです(笑)

ピンとこないですよね。

二級小型船舶で航行できるのが海岸から5海里(9.26km)です。普通に釣りしたり遊んだりするには十分すぎる距離でしょ? 海上の9kmって陸上のイメージとは違います。5海里は陸から見ると水平線の彼方です。もう少し先に行くとビルも灯台も山も何にも見えない世界に突入します。360度水平線しか見えない世界。方向感覚がなくなって怖いですよ~。((((;゚Д゚))))水平線恐怖症になります。

「Boon Rod(恩恵)」「Survivor(生存者)」と呼ばれた漂流犬

右も左も分からない海の上。水面を泳ぐ目線からは遠くに何があるのかは全く見えなかったはずです。どっちに泳いでいるのかも、どのぐらい流されたのかも分かりません。人間だったら何もできずに漂流するしかなかったはず。

でも、この漂流犬はこんな海の上で、自分の力でVitisak Payalawさんの所まで泳ぎ切りました。もしかしたら人間の気配を音や匂いで感じ取っていたのかもしれませんね。

どれぐらい泳いだのか、どれぐらいの時間だったのか。真相は知る由もありませんが、きっと奇跡の大冒険だったに違いありません。