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1100匹の捨て犬たちが暮らす「野良犬の楽園」と呼ばれる場所

犬のニュースとトピックス
参照:territorio de guates
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世界中に犬の楽園があればいいな

そこには雑種ばかり。白黒茶色に灰色の犬、ぶち犬。首輪もない。服もアクセサリーもない。血統書ななんてもちろんない。高価なものは何もないけれど、温かい仲間たちと自然がある。見てください。ここの犬たちって幸せそうでしょう。楽しそうでしょう。

中央アメリカの中でも海外からの観光客の多いコスタリカは地球幸福度指数で第1位(Happy Planet Index:HPI No.1)。世界で最も幸せに暮らせる国とも言われる中南米コスタリカには、犬たちにとっても天国のような場所があります。

その場所の名前はTerritorio de Zaguates(テリトリオ・デ・サガテス)」英語では「The Land of the Strays」。日本語だと「雑種たちの場所」や「野良犬たちの領土」のような意味です。人間社会から追いやられた悲しい犬たちはコスタリカには推定100万匹以上。日本と同じく、行くあてのない犬たちの最後は殺処分です。

その状況を変えようと立ち上がったのが、Lya Battle(リア・バトル)さんという一人の女性

。”The Mother Teresa of Mutts”「野良犬たちのマザーテレサ」として知られる彼女は、飢餓と過酷な生活でボロボロになった犬たちも、怪我と病気で末期状態の犬たちも決して見捨てない。ここが犬たちにとってコスタリカで唯一の避難所だから。

犬の楽園のInstagram

現在このテリトリオ・デ・サガテスには1100匹以上の捨て犬たちが、広大な農場や山地を散歩したり駆け回りながら幸せな日々を過ごしています。

⚠ATENCIÓN⚠ Querida #TribuTerritoriana : Les recordamos que hemos permanecido cerrados al público desde Octubre del año pasado, esto debido a que las autoridades e instituciones del gobierno nos ordenaron hacer una serie de cambios de infraestructura para poder recibir visitantes. Hemos trabajado fuertemente por cumplir con las órdenes sanitarias respectivas; lamentablemente al día de hoy aún no hemos logrado terminar con todas las remodelaciones y requerimientos, ya que el mal clima y la falta de dinero han hecho de esto un proceso sumamente lento. Las visitas, días de paseos, días de voluntariado, Trabajos Comunales y TCU seguirán temporalmente suspendidos hasta que cumplamos con todos los requerimientos. Esperamos poder finalizar pronto y que ojalá para Agosto ya podamos estar abiertos al público de nuevo. Les agradecemos su paciencia y comprensión, y extendemos nuestra profunda gratitud a aquellos que han puesto su granito de arena. Sin su apoyo y colaboración esto no sería posible. Las fechas tentativas para paseos en Agosto serían los días 4, 5, 8, 10, 18, 19, 22, 24, 25 y 26. • • #TerritorioDeZaguates #LandOfTheStrays #NoKillShelter #DogShelter #SpayNeuter #AdoptDontShop #mutts #zaguates #CostaRica #pupsofinstagram #dogsofinstagram #muttsofinstagram #MustLoveDogs #LiveAndLetLive #TodosSomosTerritorio #TerritorioTribe

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ここに住む犬たちのほとんどは雑種で、出身は捨て犬や迷い犬、野犬、飼い主から持ち込まれた犬など色々です。この地に辿りつくまでの犬たちの生活はとても過酷なものでした。飢餓、虐待、病気により末期的な状態で保護される子もたくさんいると言います。

ここで働く常設の従業員は6人。あとは地元と海外からのボランティア団体がこの施設を支えています。飼育する。治療する。養子に出す。最後を看取る。市街に野良犬の多い地域ですから、常に新しい犬が避難所にやってくる。

広さはおよそ380エーカー。くまのプーさんが住んでいるのが100エーカーの森ですから、かなり広い農場です。だいたい東京ドーム33個分。約155ha(ヘクタール)です。

これだけの広さがあれば、もっと多くの犬を保護できる。ですが犬を飼うには財政的な負担がとても大きいのです。1100匹の犬を養うには、ドッグフードだけでも1日に400kg~500kgも必要です。

労働力と財政的な負担だけでも大変なのに、最近では彼らの活動を快く思わない人々からの妨害も起きているという話があります。犬を保護するお仕事は一筋縄ではいきません。これから先も多くの人の協力と理解が必要になってくると思います。がんばってほしい。

日本の動物愛護(犬・猫)

環境省の資料によれば平成28年度の犬猫の殺処分数は「犬10,424匹、猫45,574匹」でした(引取り後に怪我や病気で死亡した犬猫も含まれます)。日本でも里親探しや保護活動の成果が出ているようですね。殺処分数は年々減っています。ぜひご自身の目でも確認してみてください。

環境省_統計資料 「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html

犬・猫の保護活動はこれまでの努力が少しずつ実を結んでるようです。飼う人にも飼わない人にも犬・猫が愛される世の中にするには、まだまだマナーの向上や意識の改革が必要だと思う。