まだ4月ですが、日本の春特有の気圧差に寒暖差、不安定な天気が続いてますね。昔から、季節の変わり目には疲れやすさを感じたり、体調を崩しやすいと言われます。新年度がはじまると入学や就職、異動や引っ越しなどで新しい環境へ踏み出した方もいらっしゃると思います。
桜の季節、新しい生活に心機一転。気持ちが充実していて、意識しないでいるうちに疲れをため込んでいませんか。五月病はまだ少し先ですが、四月病も侮れません。
「日々旅にして旅を栖（すみか）とす」。コペリの飼い主は五月病とは無縁の人。変化ばかりの生活をしていると慣れてしまうものです。慣れるまでにはやっぱりストレスのコントロールが大変でした。
犬好きにとって、犬との暮らしはハートにいいです。本当は新緑の芽吹く4月・5月はストレス解消に都合の良い季節でもあるんですよ。犬と一緒にできるストレス解消のコツについて書いてみました。
四月病、五月病の対策には
知らない間にため込んでしまうストレスが五月病のもと。慣れない環境で生活する疲れの蓄積は、すでに四月から始まっていることも良くあります。無理をしてしまいがちな4月。ここで知らず知らずに頑張りすぎてしまうと、その反作用が5月にやってくるんです。
なんとなく眠れない。気分が乗らない。不眠症を自覚して、日常生活がモヤモヤし始めたら四月病、五月病の入り口。誰でもある事と甘く見てしまいますが、精神科の先生に診てもらうと列記とした病気と診断される嫌なものです。
何はともあれ、かからないのが一番。大切なのは「ストレスに気づく」こと。感じたストレスは早め早めに解消するのが大事です。
普段の暮らしに心の休憩をプラス
ストレスの解消には、ゆっくり心を休ませるための時間が必要。「仕事があるから」「やることが多いから」という考えを無くせる時間を作ろう。まずは自分の心身が元気なことが優先だと思うことがストレスと向き合う秘訣です。面倒なことは先にやる。解決できることは、可能な限り先延ばしにしない。
早朝などに公園で犬の散歩をしていると、体操をしている元気なおじいちゃん、おばあちゃんを見かけたりしませんか。普段からストレス解消を意識して生活している人って元気な人が多いと思います。
チワワのコペリとは定期的に森の中に散歩に行きます。ちょっと遠いし、正直面倒な時もありますが(笑)、休みの日に自然の中で気分転換をすると休み明けのバイタリティが違って来ます。
犬と暮らすこと
暮らしのためのしつけができていれば、犬との暮らしはとても楽しい。「犬と暮らすと長寿」のような健康効果はお馴染みですね。犬の与えてくれる癒しは犬好きにとって至福です。
コペリの飼い主は、なるべく休みの日には街には近づきません。東京から離れて思うことは、自然って凄いということ。満員電車にコンクリートジャングル。私にとってのあれはストレスの逃げ場を無くす檻のようなものだったと今は思います(笑)
関西はその点、なかなか快適です。街も近い上に、ちょっと車を走らせるとすぐに人里離れた自然に触れることができます。コペリはチワワですが、大きな犬ものびのびと暮らせる素敵な場所も多いですね。
森林浴
犬を森に連れて適度な運動。
「森林浴」という考えは、実は日本で生まれた概念で、長野県の赤沢自然休養林が発祥地とされているようです。今では、そのリラックス効果に科学的な根拠が加えられているので、外国でも人気のストレス解消法になっているようです。英語圏でもそのまま「Shinrin-yoku」と呼ばれていたりするので面白いですね。
ストレスホルモン、血圧、心拍数の低下、免疫細胞（ＮＫ細胞）の活性化などなどなど、調べると森林浴をしたくなるような健康に良いことが盛りだくさん。大気汚染がないこと、樹木の発する香り、木々の揺れ、木洩れ日、窮屈な街から離れた景観など、様々な要素が私たちの心と体に良い影響を与えてくれます。
深呼吸
「深呼吸」を普段から意識してすることはありますか。呼吸法は、武術やスポーツ、修行やヨガなどでも当たり前に行われている心身をコントロールするための方法です。日本の武道でも色んな流派に様々な呼吸法があります。伊賀・甲賀に行くと忍者の呼吸法なんていうものも残されています。なんとなく特別な訓練や知識が必要だと思ってしまいますが、特別な訓練をしてない私たちにも簡単にできる方法があります。それが深呼吸です。
難しく考える必要はありません。まず「息を深く吐きます」。そして「鼻からキレイな空気を大きく吸い込みます」。「息を止めます」。「口からゆっくりゆっくり吐き出してください」。ヨガや武術、禅の考え方では腹式呼吸が良いとされてますね。
不安や緊張感のある時に、気持ちを安定させる優れた呼吸法です。誰でも、いつでも、どこでもできて無理なく取り組めます。ただの深呼吸と甘く見てはいけませんよ。やるとやらないは全然ちがう。
音楽
言わずと知れた優れたストレスの解消法が音楽。心を静めるやすらぎの音楽やスカっとする曲。好きな音楽、心地よく感じる音楽を聴くのが一番良いと思いますが、無理をしがちな4月にはリラクゼーションの音楽も必要です。
森林浴の帰り道にチワワのコペリが肉球で選曲してくれたのはイタリアのピアニスト「ルドヴィコ・エイナウディ」氏の「四次元」という曲でした。すっと心の重みが抜けていくような静かな曲。「エレメンツ」というアルバムの4曲目が「Four Dimensions（四次元）」。
Elements – Ludovico Einaudi
1. Petricor
2. Night
3. Drop
4. Four Dimensions
5. Whirling Winds
6. Twice
7. ABC
8. Numbers
9. Mountain
10. Logos
11. Song For Gavin
Youtube「ルドヴィコ・エイナウディ ロンドン ライブ 2016」
愛犬を連れて「森林浴・深呼吸・音楽」
体の疲れと違って心の疲れは自覚しにくいものです。「なんだそんなことか」と思ってしまいそうなことだけど、もし「心に疲れを感じはじめたら」ちょっとだけ休息の時間を作って、愛犬と一緒に「森林浴・深呼吸・音楽」はいかがでしょうか。いつもの凝り固まった暮らしから少し離れてみるだけでも良いのです。