真夏のイメージが強い熱中症ですが、犬の熱中症は初夏も要注意。気象庁によると、令和最初の真夏の気温は「平年並み」。5月~6月は「やや高め」という予想になっています。(気象庁「季節予報」)
早くも最高気温30度以上の真夏日になった地域も出てきていますので、ワンコの過ごす環境によっては厳重注意です。
特に暑さが予想される北日本の犬の熱中症に厳重警戒です。寒冷地の犬種、大型犬、病気療養中の犬、シニア犬は温度に十分にご注意ください。
【北海道・帯広市】26日の予想気温は最高気温36℃。5月としては観測史上初の高温となる予想です。最低気温は14℃。寒暖差が22℃。
蒸し暑い真夏と違い、5月の高温は湿度が低いです。人間の体感だと日陰などでは「まだ大丈夫かな」と誤認してしまう恐れがあります。「犬は人間よりも暑さに弱い」ということを意識して、5月の真夏日を安全にお過ごしください。
この季節は、犬にとっては予防接種のシーズンでもありますね。狂犬病にフィラリア対策、混合ワクチンなど。もう皆さんお済みになりましたか?チワワのコペリも動物病院に行ってきましたよ。
コペリが病院に行った日はとても暑かった日の翌日でした。今年は春も寒暖差が激しかったので体調を崩すワンコが多かったようです。今度は暑さですね。
暑さが原因と思われる体調不良で病院に来た飼い主さんと少しお話しました。「ぐったり」「お腹の不調」「食欲不振」。前日の暑さの中で少し無理をさせてしまった後にということで心配されてました。
暑さに弱いと言われる犬種、シニア犬さん、チワワの飼い主さんも。5月~6月は人間も意識として暑さの準備ができていなかったり、体も慣れていなかったりで体調を崩しやすい季節です。注意して過ごしたいですね。
犬の熱中症予防のために飼い主ができること
私たち人間が体感している温度と犬が感じている温度は違います。ついつい「このぐらいなら大丈夫だろう」という油断してしまいそうになりますね。
犬の熱中症は5月~10月。ここチェックですよ。
そして犬の熱中症を防げるのは飼い主だけ。犬は人間よりも暑さに弱い動物というところをしっかり意識して、愛犬を暑さから守りましょう。
犬の熱中症
人も犬も体温が40℃を超えると危険です。そのまま上昇し続けて体温を下げることができないと臓器の働きが鈍くなり最後は死に至ります。犬の熱中症は死亡率のとても高い病気です。
犬の平熱は人間より高い
小型犬の平熱は38~39℃程度。AKCによると上限が102.5 F(39.16℃)ということなので最初から人間よりもかなり高い体温をもっています。特に小型犬は高温環境では短時間で危険な温度まで体温が上昇してしまう恐れがあります。暑い日の散歩中の地面、締め切った室内・車内は犬にとって注意が必要な場所です。
犬の体温調節は口呼吸(パンティング)だけ
人間は発汗することで体温調節ができますが、犬は基本的に口呼吸だけ。犬はパンティング(あえぎ呼吸)以外に体温をコントロールする術をもちません。外気温とパンティングだけでは放熱が追い付かない過剰な体温上昇に要注意です。
暑い日には激しい運動も注意です。運動による体温の急上昇は油断できません。寒い冬に人間が運動していても汗をかきますよね。激しい運動による発熱は大きいです。
犬が熱中症になりやすい気温
気温22度、湿度60%以上が犬の熱中症リスクが高まる目安と言われています。インターネットでよく見るこの温度と湿度ですが、根拠となる資料は見つかりませんでした。
人間の場合は、気温25度を超えた辺りから緩やかに発生率が上昇、28度以上から顕著に増加するという傾向が救急搬送情報などのデータからも読み取れます。
犬の熱中症予防にはどう考えたら良いでしょうか。飼い主さんはその場その場で犬の体温を気にする必要があると思います。
気温20度の日でも、窓を締め切った車内などでは室温が35度を超えることがあります。日差しが強い日には初夏であっても地面や路面の温度はかなり高くなります。
犬の熱中症予防には飼い主の意識と予兆を見逃さないことが大事
犬の熱中症の原因は飼い主の油断から。人間の体感温度を基準にすると失敗してしまいます。犬は人より暑さに弱いという意識をもって早めの対策を施すことが大切だと思います。
この温度で大丈夫か。荒い呼吸が長く続きすぎていないか。目や舌、耳が赤くなってないか。新鮮な水をしっかり飲めているか。ぐったりしてる様子はないか。散歩の際には路面に手を触れてチェックする。犬のいる位置の温度を確かめる。
飼い主さんが熱中症を意識をしていることが予防につながります。
犬の体温が上昇してしまったら
熱中症で動物病院に駆け込んだ犬の3割~5割の犬が亡くなるというお話もあります。熱中症に進行する前に体温を下げなくてはいけません。
屋外では、すぐに日陰で風通しの良い場所や、冷房の効いた空間に場所を移します。新鮮な冷たい水を飲ませてあげましょう。
小型犬には水で濡らしたタオルをかけて上から扇ぐ方法は有効です。大型犬には直接水をかけてあげる方法もありです。とにかく体温を下げてあげること。
ですが、冷たすぎる水や氷で体温を急激に下げるのは別の意味で危険なので避けます。
これ使える!犬の熱中症対策グッズ
2018年の猛暑でお世話になった犬服 Looky(ルッキー)
2018年は最悪の酷暑でしたが、この高機能ドッグウェアが重宝しました。水で濡らして気化熱で冷やすタイプのひんやり犬服です。『水を吹き付けるだけでマイナスー7度』という謳い文句でしたが、本当に効率よくコペリの体温上昇を防いでくれた夏の味方です。
売ってるところには普通に売ってたと思うんだけど、あんまり有名ではないのかな?
冷んやりドッグウェアのLooky(ルッキー)というシリーズの犬服です。販売してるのはボールペンのPILOT(パイロットインキ)というのも面白いでしょう。
素材が優れてるんだと思います。使われてるのはユニチカの日本製クール素材『打ち水・ドライ/Uchimizu Dry』という繊維。コペリは霧吹きで水をかけながら使ってましたが「これ着てるコペリだけパンティングしてない」みたいなシーンが何度もありました。
チワワも着れる小型犬サイズから大型犬サイズまで用意されてます。2018年は、ラブラドールレトリバーさんやシベリアンハスキーさんも来てましたよ。
一番大きいサイズは「【8L】首回り 53~56、胴回り90~100、着丈62」
今、通販で見たら取り扱ってるショップがなかなか見つかりませんでしたが、まだ5月ですからね。シーズンになったらまたお世話になりたいと思います。
乗りたい時に乗れる!大理石のひんやりボード
コペリのお気に入りは大理石のひんやりボード。
乗りたいときに乗れるから冷え過ぎを心配しなくていい。ひんやりマットの良いところってそんな所にもあると思う。
でも犬用の冷感マットって好みがありますよね。ジェルタイプだったりアルミ製だったり色んなタイプがありますが、コペリはアルミだと金属感がダメなのかな。冷たすぎるのかな。ジェルもお好みじゃない感じで色々試しました。
結果、コペリが気に入ったのはこの大理石のマットでした。温度と硬さがちょうどいいんだと思います。コペリは暑いときに冷たいフローリングにペタンと寝たいチワワさんです。床が好きなチワワさんで、他のマットがお好みじゃなかった子にはこの大理石ボードはおすすめかも。
ハンディファン(モバイル扇風機)
濡らしたヒンヤリ犬服やクールタオルにハンディファンで送風するとメッチャ冷えます。団扇や扇子であおいでもいいのですが、夏は人間も暑い。ちょっと良いハンディファンがあると重宝します。ハンディファン使ってますか?使ったことない人は意外と便利でビックリしますよ。
これは昨年の猛暑の夏に人気だったハンディファンの2019年モデル。昨年のより進化したみたいです。おすすめ。
電池長持ち。2019年のは12時間も使えるらしいですよ。これファンの上にスマホ乗せてスマホスタンドとしても使えるんですよ。大容量の充電式で風も強い。三脚で自立して、USBで使えるからモバイルバッテリーを持ってるとさらに便利です。
普通の冷凍ペットボトルと給水機
ペットボトル用の給水機(携帯用の水やり器)と一緒に持ってると犬のカラダも冷やせるし、溶けたら飲み水にもなります。