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【致死率50%】犬の熱中症に厳重警戒、温度はどう考える?お散歩のこつは?

コラム
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熱中症が原因で病院を緊急受診する犬の約半数が亡くなってしまうというお話があります。本当はもっと恐ろしくて、発見が遅れたり対処が遅くなった子のほとんどが命を奪われてしまうというのが現実だそうです。動物病院の獣医さんでも手の施しようがなく愛犬が死に至る恐ろしい病。それが犬の熱中症なんですね。

今年の夏もTwitterやInstagramのワンコたちの中には、熱中症にかかってしまった子が既にたくさん。飼い主さんはワンコを心から愛してる方ばかりです。

どうしたら防げるのかなって本気で考えないと愛犬の命が危ない。そんな日本の猛暑がまだ続きます。

今年は梅雨が長くて、夏の前半が涼しかったから人も犬たちも急な暑さにまだ対応しきれてない所がありますね。もう一度、暑さ対策に気を引き締めていきましょう。

犬の熱中症に厳戒態勢「普通の場所で短時間の間に発症」しているという事実

日差しで高温になった夏のアスファルト。高温になる室内や車内で置き去り。炎天下の野外での激しい運動。そういう特別な場所で起きるのが熱中症だというイメージがありませんか。

最近、SNSなどで気になるのが「普通の場所」で、または「とても短時間」に起きている熱中症です。

ドライブ中、トイレのために車から降ろした5分

室内でのお留守番、コンビニに行ってる間の15分

まさかと思うような短い時間に、危険な熱中症を発症している子が急増。タイムラインを見るたびにドキドキしています。愛犬を守れるのは飼い主さんの迅速な対応のみ。

その場で躊躇することなく愛犬のカラダを冷やして、夜間でも外出先でも迷わず動物病院へ駆け込んだワンコの生存率は高いです。

気温が高くなる予想があると、ニュースや新聞でも人間の熱中症と共に犬の熱中症の注意喚起が報じられます。だけど書かれていることはほとんど同じで、まず「熱中症がどういうものか」とか「犬の体の作りが人とどう違うのか」がメインです。

肝心な予防法を探しても、熱中症の初期症状が見えてからの対処の情報が多いと思います。「このぐらいなら大丈夫」「気をつけていたのに」「まさか」という事態が多いです。

発症してからでは間に合わないのが熱中症の怖さなので、もっと具体的なこと、身近なところから愛犬を守れるような情報が欲しい。

-犬にも危険な暑さ「チワワの熱中症」も厳戒態勢-

チワワのコペリは25度基準で暑さを考える

寒冷地出身の犬を除いて、ほとんどの犬種が気温25℃の基準で熱中症から身を守れると思います。「ちょっと過保護かも」と言う方もいらっしゃると思いますが、この温度が考え方としては丁度いいです。

その温度を超えた時点でいろんな場所に熱中症の危険があるということ。それ以上は犬には暑すぎるというイメージ。気温25℃基準、26℃以下という基準を意識するだけで熱中症は防ぎやすくなります。

チワワの夏の熱中症の危険

チワワは体が小さいのであっという間に体が温まる。体高の低さは地面付近の熱の影響をとても受けやすい。降り注ぐ直射日光も体の深くまで温度を上昇させる。

地面から15cmのチワワの世界の気温は人間よりも5℃以上高くなることがあります。最近、耳にするようになった「路面をワンタッチ」だけでは足りません。

たとえば今日、2019年8月4日の日中の最高気温は各地で30℃超え(コペリの地域は37℃)。地面付近の温度は5℃高く、そして上からは太陽の日差しが降り注ぎます。

路上を何も考えないでお散歩してしまうと、コペリの体が直接受ける温度は最低でも42℃以上。小さなチワワは極短時間で熱中症を発症します。

短時間とはどのぐらいでしょう。30分?1時間? いいえ、たったの数分です。

犬の体温は人間より高めで通常は38~39度ぐらい。被毛に覆われ、汗もかけず、放熱の手段はパンティング(ハァハァ)だけ。そこから犬は運動したり、興奮したり、緊張することで40℃近くに体温が上昇することがあります。そこからさらに外気や直射日光による高温を受けるわけです。

最高気温30℃でも、いくつかの要素(特に輻射熱と直射日光)が加わるだけで命の危険に晒されます。小さなチワワの場合、日本の夏は外出するだけで危険を伴うことを忘れてはいけません。

温度調整が苦手なフレンチ・ブルドッグ、パグ、ボストン・テリアなどの短頭種のワンコも、この季節に体調を崩す子がとても多いです。お互いに気をつけてあげたいですね。

夏の犬のお散歩は時間を選ぶ&場所を選ぶ

夏の犬の散歩は早朝がベスト。一見、気温の下がるように思える夕方や夜も地面には熱がこもっていてまだまだ犬には暑い日が多いです。一番冷えてるのはやっぱり明け方。

猛暑と言われる日には、1日中、お散歩を控えるべき日もあります。暑さが続いて、運動不足やストレスが気になったりしたら、涼しい場所にお出かけです。

今はとても便利で、各地の細かい気温が見られます。日本は山地がいっぱいなので、ちょっと山側を調べると「あれ?こんなに涼しいの?」と思えるような場所が意外と近くにあったりするものです。

今、コペリは関西にいるのですが、大阪・京都・兵庫の中心から1時間そこそこの範囲内で、かなり涼しくなってる場所をいくつも見つけます。

特に朝早い時間帯なら、道も混んでないので、車でちょっとお出かけして、ちょっと歩いて帰ってくる。というのも、そこまで大きな負担にはならないと思う。

ドッグプールや冷房の効いた屋内型のドッグランがあると助かりますね。近くに丁度良いところがなくても犬の安全を最優先に考えてあげたいです。

排泄のための散歩

犬の排泄は基本的に室内で行うべきだと思います。暑い夏の日でも排泄のために散歩に出かけるのは愛犬の健康管理上とても好ましくありません。それにしても毎日、暑すぎますよね。

コペリは基本的に屋外で排泄は一切させてないです。長時間の外出だったり必要があればトイレシートで出来ますが、トイレをしっかり教えておくと熱中症対策だったり色んなシーンでも役に立ちます。

先日、Twitterの方で高速道路のサービスエリアでトイレのためのたったの5分で熱中症の怖い症状の出てしまったチワワさんのお話を見たのです。読んでいるとね、本当にトイレのためにちょっと降ろしただけなんですよ。

幸いなことに、飼い主さんの迅速な対応で一命を取りとめましたが、獣医さん曰く「あと少し遅れたら」本当に危なかったらしいです。

たったの5分。本当に暑い日の熱中症の危険はこんなにあっという間なんですね。

暑い日の外出時に気をつけたいこと

やむをえず日中に散歩するときは、熱くなったアスファルトに手を触れて注意するのはもちろんですが、地面付近の照り返しによる高温や直射日光についても合わせて忘れずに考えることが大事。

バギーを使ってる方は、日よけをつけて、保冷剤をとりつけて上手に夏の暑さを回避してるそうです。

キーワードは「短時間でも」ということ

車での外出の際はエンジンの止まった車から離れるときは短時間でも犬を残さない。暑い日の、暑い場所を意識して短時間でも油断しない。

車で移動するときにはクーラーボックスと保冷剤、ペットボトルのお水があると飲み水の他、いざ愛犬が熱中症になってしまった時の応急処置にも使える。

日陰や涼しい場所を探して、とにかく無理はしないこと。

犬の散歩は早朝が良い。だけど夜間も早朝も暑すぎる。

一日のうちで、地面の温度、気温ともに一番低いのは早朝です。だけど、本当に暑い日は朝でも暑いんですよね。

クールTシャツ

そんな時に活躍するのがクールTシャツや暑さ対策用の犬服です。気化熱を利用した濡らすタイプのクールTシャツは体温をほんと上手に下げてくれます。

こういうの。

ペットボトルや水道の水も良いですが、小さな霧吹きのようなものを持っいると私は使いやすかったです。

今日の朝のお散歩は涼しいところで

8/4 朝7時の時点でコペリの住んでいる地域はすでに29℃ありました。湿度も高めなので、コペリは近所でのお散歩を控えます。もっと早い時間なら、少し気温は低いのですがジメジメとしていて運動のための散歩には不向きな朝でした。


一転、こちらが依然お散歩した渓谷付近の気温です。同じ時間で22℃(7度差)。ちょっと離れたところですが、行ってみる価値がありそうなのでお散歩してきました。

渓谷の川沿いの小道は空気が冷んやりとしていて気持ちよかった。

距離としてそこまで離れていない場所でのこの温度差には驚きました。コンクリートに囲まれた住宅街は、犬にも人間にもだんだん暮らしにくい環境になっていくのかな。

夏祭りや花火もはじまって、楽しい夏休みはまだまだこれから。

季節を感じながら元気に過ごして行きたいですね。

ワンコと一緒に。