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【犬の水中毒】隠れた水遊びの危険にご注意!

犬の健康
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犬に関連する夏の事故について情報収集中に気になる事故が目に入った。「水中毒」だ。熱中症など暑さに由来する事故・病気が目立つので、人間の水中毒さえ見逃しがちな事例です。油断大敵。年間20万匹を超える犬たちが水中毒の犠牲になっていると言います。日本でも毎年のように発生しており、実は特定の犬にとっては大変危険な事故という認識を持つべき事例です。その犬とは?

水中毒(みずちゅうどく、water intoxication)とは、過剰の水分摂取によって生じる中毒症状であり、具体的には低ナトリウム血症やけいれんを生じ、重症では死亡に至る。人間の腎臓が持つ最大の利尿速度は、毎分16mlであるため、これを超える速度で水分を摂取すると、体内の水分過剰で細胞が膨化し、希釈性低ナトリウム血症を引き起こす水中毒に陥る。(引用:wikipedia)

つまり過剰に水を飲むことによって、血液中の水分量が急激に上昇。血中のミネラルバランスが危険なレベルで崩れたり、細胞が膨張することで最悪の場合、命の危険にさらされるという症状です。原因は水の飲みすぎ。

水中毒を警戒する必要がある犬

ウォータードッグ

ウォータードッグや水遊びをする犬たちです。暖かいシーズンになり、犬たちも海や川、湖で遊ぶ機会が増えると思います。水が大好きで泳ぎの得意な犬を飼っているご家族の中には、ボールや枝などを使った持って来い遊びをする方も多いでしょう。

犬も楽しそうにするので何度もレトリーブ(持ち帰り)をさせがちです。実はここに危険が潜んでいます。水中で物を加えながら帰ってくる犬たちは人が思う以上に水を飲みこんでしまっています。体重10kgの犬であれば、1日に1リットル以上の水で水中毒を引き起こす危険があります。水遊び中に急激に大量の水を飲みこめば、もっと少ない量でも水中毒になる可能性がでてくるそうです。

「川で水遊びをしていたら、犬が突然おぼれて死んでしまった。」という事例の多くは、水中毒が関係しているとも言われています。川、湖、プールなどで犬たちと遊ぶ際には、水中毒の存在を意識しながら犬の安全を配慮した範囲で楽しみましょう。

そのほか普通の犬でも注意

ホースや噴水の水を必死で追いかけて噛みつく犬。元気にはしゃぎまわる犬たちを見ているのは楽しいものです。でもここにも水中毒の落とし穴があります。無邪気な犬たちは夏の暑さの中、水中毒の危険などおかまいなしにガブガブと大きな口をあけて水をお腹の中に入れてしまいます。たかが水と甘く考えると取り返しのつかない危険な状態に陥ることがあるので、しっかりと危険性を認識しておきたいものです。

海の水遊びと犬の健康について

海水には大量の塩分が含まれています。犬たちにとって塩分の過剰な摂取は禁物です。人は汗をかきますので、ほかの動物たちに比べれば塩分濃度の高い食物を摂取することが可能ですが、犬たちは汗をかきません。汗をかくのは足の指の付け根、肉球の間から微量の汗しかかけません。犬が塩分を多量に摂取すると心臓や腎臓に負担がかかり健康を損なう恐れがあります。

水遊びと犬にまつわるそのほかの危険

海では危険な海洋生物に注意。まずクラゲやエイなど毒針を持った生物に気を付ける必要があります。また釣り人が捨てたフグなどの毒をもった魚を咥えてしまう恐れもあります。海の近くでは釣り針や貝殻、とがった岩、ガラス、ゴミにも注意しましょう。

肌の弱い犬たちは、被毛に長時間まとわりつく海水の影響で皮膚炎を起こすことがあります。

海の水や川、湖の水にはたくさんの微生物、バクテリアが含まれています。川や湖など淡水の中では微生物のほか、犬に寄生する寄生虫も存在するので注意が必要です。遊んだ後の健康チェックが大切になります。愛犬の健康に異常を感じたら迷わず動物病院を頼りましょう。

夏のレジャーは楽しいことが盛りだくさん。でも夏の遊びは安全に遊んで無事に帰ってきて初めて楽しい思い出になります。人も犬たちも海や川など自然の中で遊ぶ際には、どんな危険が潜んでいるのか予め考え、しっかりと準備する必要があります。犬に信頼されるリーダーは、危険なことからいつも仲間を守ってくれる尊敬できる存在です。準備万端の状態で暑い日本の夏をおもいきり楽しみましょう。