PR

犬の散歩中にアライグマと遭遇「鉢合わせは危険!」

コラム
この記事は約4分で読めます。
スポンサーリンク

夕暮れ時の住宅街、いつもの散歩道。住宅のガレージ前を通り過ぎようしたところ、チワワのコペリが自動車の下に何かにビクリっ。

私は猫でもいるのだろうと立ち去ろうとしたのですが、その瞬間です。

シマシマしっぽの丸いやつが飛び出して来て、いきなりコペリに「ガル!」

唸り声は「フゥー」というか「ブゥー」とかそんな感じでしたが、猫背な戦闘態勢でコペリを猛烈に威嚇してきました。

咄嗟に私はコペリを抱き上げましたが、今度は私に向かってガルガルです。

どこから見てもアライグマ。

あの可愛らしい顔のまま声だけ戦闘モードの唸り声。

アライグマって人間に怯まないんですかね…。

逃げりゃいいのに立ちふさがるんですよ。

そりゃ獰猛だって言われるわ。

困ったもんだと思ってたら、後方から「うぉん!」という低い声が響きました。

散歩中の秋田犬が異変に気づいて吠えてくれたんです。

その一声に驚いたアライグマは一目散に逃げました。

やっぱり大型犬は頼りになりますね。

危ないのは小型犬です。

犬の散歩中の被害はこんなケースなんじゃないかと思うとヒヤリとしました。

幸い、コペリも私もケガ1つありませんでしたが、タイミングが違ったら間違いなく危なかった。

今、アライグマは生息範囲を広めていて全国47都道府県で確認されているそうです。

私は初めて遭遇しましたが、みなさんも犬の散歩中にはくれぐれもご注意ください。

田舎道ではなく、普通の住宅街でアライグマが現れました。

犬の散歩とアライグマの危険性

被害を調べると、犬の散歩中にアライグマに襲われる事例が目立ちます。

・愛知、住宅街で犬の散歩中の主婦、腕など26か所を噛まれる
・伊丹、尼崎のアライグマ被害 いずれも犬の散歩中
・道路脇の田んぼからアライグマ2匹が飛び出し、犬の脚や首を噛む

中身を見るとすべて鉢合わせで発生してます。

アライグマが人やペットを襲う理由

野生動物が人やペットを襲うのは基本的に捕食か防御の2つの理由です。通常、アライグマは他の野生動物と同じで刺激しなければ人を襲うことはありません。

犬の散歩中にアライグマが襲い掛かるのは防御のためです。

繁殖期、子育て中のメスは子供を守るために攻撃的になります。また、犬に恐怖心を持つ個体は身を守るために犬に襲いかかります。

身を守るなら逃げれば良いのにアライグマは飛び出してくるんです。

今回、遭遇してみて私もそう思いました。

退路が塞がれてるわけでもないのに、犬めがけて飛び出して来るんです。

犬の散歩中の予防策

市町村が推奨する予防法は「アライグマに不用意に近づかないこと」ですが、危険なケースは「鉢合わせ」です。

東京でも大阪でも日本中で遭遇する可能性があるので「犬を襲う個体がいるかもしれない」という意識だけは持っておいた方がよいと思います。

・近所でも人気のない散歩道を避ける
・見通しの悪い散歩道を避ける
・ロングリードはやめる
・咄嗟に抱き上げられるように心構えする

大人のアライグマはチワワよりもずっと大きな体つきをしているので、小型犬が噛まれたり引っかかれたりしたら一溜りもありません。

近隣でアライグマの出没情報がある街では気をつけてください。

アライグマが媒介する病気

アライグマはアライグマ回虫狂犬病レプトスピラ症エキノコックス症など人が感染すると命の危険がある病気を媒介しています。これらは犬にも感染します。

人がアライグマに噛まれたり引っかかれた場合は速やかに病院へ行きましょう。

犬が傷つけられた場合もすぐに動物病院に連れて行ってあげてください。

おわりに

関西は新大阪から20-30kmほど移動すれば色んな野生動物に出会えます。

クマ、シカ、キツネ、タヌキ、ウサギ、アナグマ、イタチ…ムササビも。

関東平野ではなかなかお目にかかれない生き物たちなので、私とコペリはよくドライブがてら彼らに会いにいきます。

人と適切な距離が保てれば彼らも幸せに暮らすことができます。

アライグマは人間が持ち込み、身勝手な人間が野に放したことから繁殖してしまった動物です。害獣とされ、駆除対象にされているアライグマは悲しすぎる生き物です。

彼らは必死に生きているだけで、命の重さは他の生き物と変わりません。

農作物への多大な被害や人間への危険を考えると手段を選べないのは仕方ありまえんが、自然への感謝と、命の尊さだけは忘れないようにしたいですね。