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心臓マッサージをする警察犬が可愛い「これはとても大事」

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【スペイン マドリード】警察犬のポンチョによる心肺蘇生法(CPR)のパフォーマンス映像。意識を失い突然倒れてしまったハンドラーの警察官。急いで駆け付け胸の上を飛び跳ねるポンチョ。ちゃんと心音も確認して無事に警察官の命を救いました。こんな風に愛犬が助けに来てくれたら素晴らしいですね。

もし心臓疾患で誰かが倒れてしまったときには、これぐらいの迅速さが必要になるかもしれません。もちろんこの映像のように犬が駆けつけてくれても正しい心肺蘇生法(CPR)を行うことはできませんが、この可愛らしいポンチョの映像は救命行為の大切さを力強く伝えてくれています。

駅や町中で見知らぬ人が倒れてしまったときに私たちはこんな風に行動できるでしょうか。日常の平和な暮らしのなかで、自分はできるに違いないと思っている方も、もう一度だけ、リアルなその瞬間を想像してみてほしいと思います。実際は少しの勇気が必要です。

私は何度か見知らぬ人が倒れるシーンに遭遇しています。学生時代に最初にあった出来事が今も忘れられません。駅の階段で倒れている男性。その傍を立派な大人たちが誰もかれも見て見ぬふりをして通りすぎていました。反対ホームから駆け付けましたがもう間に合いませんでした。一刻も早い心肺蘇生が必要です。

「巻き込まれます。時間を取られます。責任も負うかもしれません。目立ちます。悲しい思いもするかもしれません」

社会心理学には傍観者効果というものがあります。

多元的無知 – 他者が積極的に行動しないことによって、事態は緊急性を要しないと考える
責任分散 – 他者と同調することで責任や非難が分散されると考える
評価懸念 – 行動を起こした時、その結果に対して周囲からのネガティブな評価を恐れる (wikipedia)

この気持ちは誰にでも起こり得えますが、日本育ちの私たちなら誰でもこの気持ちに打ち勝つことができるでしょう。たった一つ「もしその人が自分の大切な人だったら」と自分に問いかけるだけ。あとは少しの勇気。

心肺蘇生法の講習会を受けたことはありますか?AED(自動体外式除細動器)は使えますか?見知らぬ人のために119番通報できますか?事故や急病は、自分や自分の身近な人にもいつでも起こりえること。備えと心の準備が必要です。